Chaos

Concept

カオスについて

カオス(chaos)とは、ギリシア神話において、世界の始まりにあって、最初に存在する原初神のことを言います。 世界(宇宙)が始まる時、事物が存在を確保出来る「場」が必要であり、何もない「場」としてカオスが最初に存在し、その後、その中に例えば大地(ガイア)などが存在を表したと記されております。 これを現場に置き換えていきますと、まさに何か「もの」を創造する前の状態がカオスであり、その後にコンセプト(概念)や、デザイン(設計)が現れていくことに相似していると考えます。 私たちは「もの」を創造する立場として、「もの」が存在する前の存在であるカオスでありたいと思っております。

思考の視覚化

カオスはデザイン制作会社です。クライアント(顧客)が考える思考を視覚化することが仕事です。クライアントは市場というターゲットに対し、「もの」や「サービス」を提供いたします。その提供する「もの」や「サービス」を最も効果のある形として視覚化し、提案することがカオスの役割だと認識しております。 目的を達成し、成果を上げるため、最も重要だと考えるのがコミュニケーションです。これはクライアントとカオスの立場にいえることと同様にクライアントと市場にもいえることです。つまりカオスにとってクライアントとコミュニケーションを取ることが最も重要であると同様に、クライアントにとっては市場とコミュニケーションを取ることが最も重要であるいえます。マーケティングとは市場とコミュニケーションを図る行為だといえます。

メッセージ

デザインはメッセージです。デザインされた「もの」には2つのメッセージ(情報)があります。一つは意味的メッセージ(論理情報)であり、もう一つが美的メッセージ(感覚情報)です。 写真とキャッチコピーでデザインされたポスターを例にあげます。キャッチコピー(言葉)が意味的メッセージであり、そのポスターが伝えたい内容を言語で表します。そして写真が美的メッセージであり、写真は見る人の感情を刺激し、イメージを増幅させることで言葉が伝えるメッセージをさらに強化します。 もう一つの例をあげます。会社や組織のブランドロゴマークです。シンボルマークとロゴタイプがセットとなるタイプとロゴタイプ自体にシンボル的な要素を持たせたロゴマークがあります。ブランドロゴマークは会社や組織にとっても最も重要なデザインアイテムです。なぜなら、組織の名前(意味的メッセージ)と組織のイメージ(美的メッセージ)を端的に表現し、組織の人格(アイデンティティー)そのものを象徴するのです。

究極の普遍性

カオスの目指すデザインは究極の普遍性です。デザインにはその時代の流行や技術の影響がありますが、デザインのベースを支えている根源的なものは時代が変わっても普遍的な存在です。会社や組織のブランドロゴマークは組織の理念を視覚化してデザインされたものですから、究極の普遍性である必要があります。なぜなら、組織は時代が変わっても永続性をもって運用されるものであり、その組織を象徴するブランドマークもまた、永続性のあるデザインである必要があるからです。 最新の流行や技術を取り入れ、その時代にマッチングしたデザインを生産することは重要なことですが、ものづくりの立場にあるものとして、瞬間的な短い時間軸の中でしか存在しないものではなく、長い時間軸の中で存在し続ける普遍的なデザインを創り上げることこそ、顧客に真の成果をもたらせるものと考えます。 時代の移ろいとともに人や組織が変わり、宇宙の時間軸の中では一瞬にすぎない時間であっても、デザインされたものがその姿を残していくことは、歴史的なことであり、それこそ文化、文明の証しなのではないかと考え、1つでも後世に残る究極の普遍性を持ったデザインを創り上げることに尽力することがカオスの使命だと信じます。

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